演者:石川 文洋 准教授 近畿大学薬学部・准教授
日時:2024年11月18日 (月) 14:45~16:15
会場:富山大学 工学部・多目的ホール
参加人数:約60名
【報告内容】
さまざまな生物活性を示すペプチド天然物の多くは、非リボソームペプチド合成酵素(NRPS)により生合成されている。NRPSによるペプチド合成は、20種類のタンパク質性アミノ酸のみならず、数百種類以上もの非タンパク質性アミノ酸にも利用できることから、近年では創薬への応用が期待されている。本講演では、石川先生が展開されてきたNRPS選択的ラベル化剤の開発から、それを応用した複雑な構造を持つペプチド類縁体合成の紹介にはじまり、さらにNRPS分解系の発見にまで至った詳細について、大変丁寧に解説いただいた。本講演は創薬化学者のみならず、有機合成化学・ケミカルバイオロジーを専門とする研究者にとっても非常に示唆に富む講演内容であった。